東谷風穴(栃窪風穴)は、中之条町北東の栃窪地区にある、絹遺産・養蚕遺跡です。
国指定史跡に指定されています。
史跡としての正式名称は、荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡(あらふね・あずまやふうけつさんしゅちょぞうしょあと)というそうです。
世界遺産になった富岡製糸場などと一緒に世界遺産候補にもなった、養蚕の歴史の中では重要な施設の跡です。
以下、ぐんま絹遺産のWEBからの引用です。
“岩の隙間から吹き出す冷気を利用した蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設です。蚕種を貼り付けた種紙を10万枚前後貯蔵でき、県内第2位の規模でした。明治40年(1907)に貯蔵を開始し戦前まで使用されました。現在は貯蔵穴2基と事務所の基礎が残っています。”
この遺跡、道路からの入り口にはかなり立派な看板があるものの、実際に到達するのはかなり困難なので、絹遺産や養蚕の歴史に興味のあるマニアの方にはおすすめしますが、そうでない人にはかなり微妙です。
でも、せっかく行ってきましたので、レポートしますね。 (訪問時期 2016年12月)
県道231号から、右折して山道を登ってゆきますが、その入り口には立派な看板があり、それなりのルートがあるのを感じさせます。
また、ここからの距離も2.5kmということで近そうです。
しかし、右折してすぐにクルマ一台がやっと通れる細い山道になります。
ちょっと不安です。
Uターンもできないので、このままクルマを進めること2km弱。
やや道が開けて、駐車場的な場所に出ます。
ここから山道を徒歩でおよそ600mで目的地です。
さあ、風穴に到着です。
しっかりと積まれた石垣跡が所々に見られ、日本の外貨獲得の主要産業だった養蚕が盛んだった頃の様子がわかります。
同じ中之条町には、18世紀末に建てられた大型の養蚕農家で国の重要文化財に指定されいる冨沢家住宅もあります。
コメント
今日現地を見に行きました。
今は復旧工事が開始しており、作業の方が親切に説明をしてくれました。
立派な看板に胸を弾ませ、恐る恐る山道を登ったかいがありました☺️
ブログを見てくださってありがとうございます!
無事到着して、楽しんでいただけました様子でよかったです。