デッキテラス付き和室・光の間・夕日の間・鶴の間は、お部屋の名前にあわせたイメージづくりを試みました。
襖、収納扉、書額の製作は、江戸表具の第一人者で東京都伝統工芸師小野滋嗣氏、書は第一回国際書芸展特選などの経歴を持つ書家、栗林香雨先生にお願いしました。
○『光の間』 デッキテラス付き和室10畳
『光』をテーマに、落ち着いた光沢を持つ渋茶色の絹地を書額や天井、収納扉に用い、襖には、淡い黄朽葉色に染めた穏やかな表情が特徴の三椏鳥の子紙を貼り、引手を 宣徳細縁丸としています。
アクセントとして、座布団などに丁字色を配しました。
床の間の書額は『光』をキーワードにした道元の歌「にごりなき心の水に住む月は 波も砕けて光とぞなる」を掲げました
○『鶴の間』 デッキテラス付き和室10畳
萌える若葉をテーマに、書装や収納扉には淡く草色に染めた芸艸紙を用い、襖はうっすらと萌黄色に染めた三椏鳥の子紙とし、引手、取手は紙の色に合う宣徳丸、宣徳舟形としました。
布小物、プレーンシェードには若草色を使いアクセントとしています。
床の間の書装は部屋名にちなみ、『鶴』の意味を持つ「羽衣」を重ねた「羽衣羽衣」としました。
壁には脱臭・調湿・マイナスイオン効果のある『珪藻ストーン』を用いました。
○夕日の間 デッキテラス付き和室8畳
『夕日』をテーマに、山際に沈む夕日をイメージした色を楮柿渋紙に求め、書額や収納扉に用いました、
襖はほのかに夕日の色を染めた三椏鳥の子紙を貼り、引手は銀古美赤小座細縁丸としました。座布団など小物には柿色を使いアクセントとしています。
床の間の書額は『夕日』をキーワードにした与謝野晶子の歌「金色のちひさき鳥のかたちして 銀杏ちるなり夕日の岡に」を掲げました
プロデュース:
日本のもの、こと研究所 木全惠美氏
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