稲包山(いなつつみ)は、四万温泉から登れる標高1598mの、群馬・新潟県境の山です。
ふもとの四万温泉のゆずりは地区や、少し下流の四万貫湯平地区に、稲裹(いなつつみ)神社という神社があることからもわかるように、古くから山岳信仰の対象とされてきた山です。
(参考サイトはこちら)
また、かつては、初夏に行われる山開きには地元の子供達が毎年登ったことから、四万温泉の人々にはとても馴染みのある山です。
ぐんま百名山のひとつにも数えられていて、上信越県境の稜線100kmを活用したロングトレイル「ぐんま県境稜線トレイル」のコース上でもあります。
稲包山の登山口は、奥四万湖のさらに奥にあります。
本来の登山口から山頂までおよそ6kmで山頂に到達します。
そのほかに、この本来の登山口からシャクナゲの滝の脇を経由して林道を通って行くコースもあり、この記事はその登山口から、2016年9月に登った時の様子を中心に書いています。
林道のゲートを越え、しばらく道沿い歩くと、道の右側に、このような雨量計が見えてきます。
その少し手前に登山口があり、尾根に出るまでのおよそ1kmは息がきれる登り坂です。
約1km、尾根に出てすぐ、左手に稲包山が遠望できます。
あぁ、あんな遠くまで行くんだ。。。 とちょっと萎えますが、頑張りましょう!
2kmほどで、赤沢休憩舎に到着です。
ここを右手に下ると、法師温泉に行くことができます。
稲包山へは、ここの分岐を左に折れて登って行きます。
毎年、四万温泉の有志が登山道の整備を行っていますので、とても登りやすくなっています。
3回ほど峰を登って下ってを繰り返すと、いよいよ山頂が見えてきます。
あとは一気に登りましょう。
いよいよ、頂上へ。
南側には、小さく四万ブルーの奥四万湖が望め、北側には苗場スキー場やプリンスホテルが見えます。直線距離なら四万温泉街より苗場の方が近そうです。
そして、東側には猿ヶ京温泉と赤谷湖も見えます。
この日は曇りで霧がかかっていましたが、晴れたら絶景を楽しむことができます。
せっかくなので、少し北斜面(新潟県側)に下ってみました。
北側からの方が、美しい稲包山の山容を楽しむことができます。
このまま下ると、三坂峠(木の根宿峠)を通過し、旧三国スキー場経由、湯沢町浅貝に到達します。
東の尾根沿いルートを辿ると、三国峠や谷川岳への稜線トレイルを楽しめるそうです。
登山したのは9月中旬でしたが、すでに少し紅葉が始まっていました。
春の残雪、しゃくなげ、ツツジ、夏の涼やかな山頂、秋の紅葉、冬山に慣れてる方は冬も。
一年中楽しめる、稲包山、往復6時間程度の1日コースです。
ぜひ、四万温泉の自然をお楽しみください。
※ 野生動物に注意して登りましょう。
<< 以下、2014.9.11の投稿>>
四万温泉の奥の奥、新潟県境にある「稲包山」に登山道の整備をしつつ登ってきました。
稲包山(いなつつみ)はぐんま百名山のひとつでもあります。
標高1597.7m、登山口から往復13kmくらいですので、一日がかりのコースです。
また、四万温泉から登って新潟県境を越え、湯沢町の浅貝まで抜けることもできます。
道を整備した直後ですので、いまがベストタイミング!
ぜひ、チャレンジしてみてください。
より大きな地図で 四万温泉から稲包山へ を表示
▲ほぼ中間点にあるあずまや、ここを左で稲包、右に下ると法師温泉▲
(追記)
2016-1-9の上毛新聞に、稲包山を含む、群馬新潟長野県境の山々100kmを縦走する「上信越県境超ロング稜線トレイル」構想が動き出しているとの記事が掲載されました。
これが実現すると、白毛門(しらがもん・みなかみ町)から四阿山(あずまやさん・嬬恋村)までのロングトレイルを楽しむことができるので、登山愛好家・トレラン愛好家・アウトドア好きの海外からのお客さまなどにも人気のコースになりそうです。
四万温泉と聞いてアウトドアと連想する人はまだまだ少ないですが、四万温泉の裏山にひっそりそびえている稲包山も賑やかになることでしょう。
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