毎日のようにニュースで流れる、地球温暖化・気候変動の問題。
決して人ごとではなく、私たち自身の大きな問題として優先的に取り組むべき課題だと思っています。
実際、四万温泉でもそれをリアルに感じています。
私が子供の頃の四万温泉の冬といえば、今よりもずっと雪が多く、冬の体育の授業はスキーだったことを覚えています。
また、柏屋旅館の川向こうの「四万清流の湯」の場所は、その昔、四万温泉スケート場があったそうです。
ところが最近では、雪の量もグッと減り、桜は早く紅葉は遅くなってきたようです。
手元にあるデータと「四万温泉史」に記載のあったデータを比べてました
8月の気温 | 最高気温 | 最低気温 | 測定地点 |
1972年(昭和47年) | 31.0 | 12.0 | たぶん、第三小学校 |
2020年(令和2年) | 33.8 | 14.7 | 奥四万湖 |
’60 | ’61 | ’62 | ’63 | ’64 | ’64 | ’65 | ’66 | 今年 | |
桜の開花 | 4/22 | 4/19 | 4/24 | 4/20 | 4/17 | 5/7 | 4/23 | 4/26 | 4/12頃 |
気温は単年度での比較ですし、桜の開花は今年のデータだけとの比較なので、不確かではあるかもしれませんが、傾向としては温暖化が見て取れます。
一方で、日常から解放され、お客さまに快適に、ある意味ちょっと贅沢に過ごしていただくのが、私たち宿泊施設の役割です。
ですから、ともすればエネルギーの使い過ぎになりやすい業態かもしれません。
その中で、お客さまの快適性を損なわずに私たちにもできる気候変動への対策は何かないかと考え、その第一弾として、昨秋より柏屋旅館と柏屋カフェで使用する電力を「100%再生可能エネルギー」に切り替えました。
これが、今年に入ってからの電源種別データです。
太陽光44.2% / 風力 42% / バイオマス 9% / 水力 4.6% と全て再生可能エネルギーで賄われています。
そのうち44%が群馬県内の発電所で作られた電力なので、エネルギーの地産地消にも貢献しています。
余談ですが、四万温泉街を流れる四万川では、日向見発電所(奥四万湖)、四万発電所(桃太郎の滝周辺から取水)、中之条ダム発電所(四万湖)、中之条発電所(四万湖から取水)の4つの水力発電所が稼働していて、その発電量(最大出力)の合計は17,000kwです。
水力発電の平均的な稼働率と平均的な家庭の使用量をもとに試算すると、7000世帯弱の電気量を発電しているようです。
私たちの住む中之条町の世帯数は、2022年4月1日現在で6676世帯だそうですから四万川の水力発電だけで町全体のご家庭の電気を賄っていることになりますね。
今後も電気に限らず、気候変動や環境問題に対して向き合い、徐々に取り組んでいく予定です。
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