コロナ禍の影響で開催が遅れていた、中之条ビエンナーレ2021が15日から始まり早一週間、期間中全作品を鑑賞しようと意気込んでいます。
私たち四万温泉柏屋旅館では、スタッフが「中之条ビエンナーレ非公式コンシェルジュ??」になってInstagramで情報を紹介したり、アートめぐりと街歩きが楽しめる中之条ビエンナーレの宿泊プランを用意したりして、このイベントを応援しています。
まず手始めに地元四万温泉の中でも作品が充実している、旧中之条町立第三小学校に行ってきました。
ここは昭和10年頃に建てられた木造校舎で、四万温泉で生まれ育った人々が通った学校です。
第三小学校となってますが、私が子供の頃は、第三小中学校と呼ばれていて、小学校と中学校が一緒にありました。
50歳代後半より上の世代はこの学校で9年間、同じ仲間と同じ学び舎で9年間一緒に過ごした校舎です。
その学校の、校長室だったところには、トミモトラベルさんの作品が展示してあります。
第三小学校の卒業生たちの修学旅行の思い出とサイコロに出てくるQRコードとで何か仕掛けがあるようですよ・・・
すずかけ教室には、神垣 優香さんの作品「稜線を輪郭と呼ぶならば」が置かれています。
中之条町の風景や等高線を様々な素材で表現したそうです。
二階に登った5年生の教室には、浅野 暢晴さんの「トリックスター百鬼夜校」があります。
夜な夜な現れるという異形たちをひとつひとつよく見るとみんな違ってて面白いです。
誰もいなくなったら動き回っているのかもしれません。
正面から向かって左側の校舎(私たち世代は中学校と呼んでます)のほとんどを占めるのは、今回のこのエリアで私にとって一番衝撃的だった作品、春田美咲さんの「何が聞こえる」です。
私たち地元民にとっては日常茶飯事である「クマ出没情報」にインスパイアされて、給食室・宿直室・中二・中三教室いう大面積を使った作品です。
私たちには日常のことでも外の人にとっては大事件なのですね。
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