体の芯から温まる温泉の旬といえば「冬」を想像する方が多いかもしれません。
でも、真夏にも温泉旅行をされる方はとても多いのが事実です。
以前、海外からお越しのお客さまに「なぜ、日本人はこんな暑い夏に熱い温泉に入って喜んでるのか?」と聞かれたことがあります。
その時は、「それが日本文化だから」とか曖昧な答えをした覚えがあります。
夏にもたくさんのお客さまが温泉旅行にお出かけになるのは、意識するしないにかかわらず、それなりの効果があるからではないでしょうか?
というわけで、その理由をちょっと考えてみました。
1. 温熱効果
温熱効果とはその名の通り、温泉で温まることです。
四万温泉の泉質(ナトリウム-カルシウム塩化物硫酸塩泉)はよく温まり湯冷めしにくい泉質です。
「それなら、暑い夏には向かないのではないですか?」という声も聞こえてきますが、移動中のカーエアコンやお部屋の冷房で知らず知らずのうちに体の芯が冷えてしまっている方も多いようです。
そんなとき、温泉で温まれば発汗機能も促し代謝も活発になるかもしれません。
湯上がりの冷たいビールをより美味しくいただくためにも、しっかり汗をかく夏の温泉はおすすめです!
2. 薬理作用
薬理作用とは、温泉の成分による作用です。
美肌効果もあるといわれる四万の湯なら、夏の強い紫外線で刺激を受けたお肌を癒してくれるかもしれません。
四万温泉は保湿効果・お肌を柔らかくする効果などから「美肌の湯」とも言われることがあります。
保湿効果を高めているのは、ナトリウム-硫酸塩泉という泉質と成分中に含まれるメタケイ酸です。
また、柏屋旅館の温泉のPHは7.5ですが、弱アルカリ(PH7.5-8.5程度)の温泉は角質を柔らかくする作用があるといわています。
3. 免疫力向上作用
コロナ禍の2021年夏に一番嬉しい情報かもしれません。
下記の参考サイトによると、塩化物泉の入浴後や森林セラピーのあとに、免疫力をつかさどる「ナチュラルキラー(NK)細胞」の数や活性度が高まることが報告されています。
4. 転地作用
普段住んでいるのと違う環境に身をおくことによるリラックス効果のことです。
この夏(2021年)の都市生活はコロナ禍で普段以上にストレスがたまっているかもしれませんね。
四万温泉は標高600-700m程度の高原にあるので、夏でも涼しい環境が得られます。
また、四万ブルーに代表される水の美しさや、滝めぐりによるマイナスイオン効果、カヌーなど水の上でのアクティビティも楽しめます。
5. 物理作用
物理作用は温泉だけに限りませんが、水の中に体を浸けることで起きる、水圧や浮力などの効果のことです。
水圧や水の抵抗によるマッサージ効果と、浮力で体が浮いたような状態になることからリラックス効果が期待できるとされています。
知らず知らずのうちに心身にたまった夏の疲れを癒してくれそうですね。
いかがでしたか?
夏に温泉だとさらに暑さ感を増してしまいそうですが、いいことがたくさんあります!
ぜひ、夏休みも温泉でお過ごしください。
※ この記事の内容は下記サイトなどを参考にさせていただきましたが、科学的根拠の曖昧なものや筆者の私見も多く含まれていますことをご了承ください。
参考にさせていただいたサイト
日本温泉協会 – 温泉の医学的効果とその科学的根拠
温泉ソムリエ – 温泉・入浴の効能
ナチュラルキラー (NK)細胞活性と森林セラピー
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