古くから霊山として信仰の対象であり、また16世紀には山城としても名を馳せ、いまでも中之条町民に愛されている、名峰・嵩山(たけやま)に登ってきました。
標高798m、登山口は道の駅霊山たけやまということで、アクセスも簡単で山頂まで30分もすれば到達できるお手軽な山です。
道の駅の建物の左右に、表登山道と東登山道があるので、ぐるっと周遊できます。
今回は表登山道から登り始めました。
途中、小天狗という見晴らしのいい場所があり、ここから中之条町を一望できます。
小天狗まで登ってしまえば、あとは尾根伝いに紅葉狩りを楽しみながら気持ちよく歩けます。
そして、山頂手前には、実城の平(みじょうのたいら)という、古城跡もありました。
ここにあった看板の説明によると、この山城は1565年に武田信玄方の「真田幸隆」に攻められ陥落したそうです。
気持ち良い秋の木漏れ日を感じながらゆっくり歩き、山頂直下まで難なくたどり着けました。
ところがびっくり!
今までののんびり気分から一変、山頂の直下は急な岩になっていて、鎖を頼りに登らないといけません。
慎重に登れば安全ではありますが、雨の日とかは滑りやすいかもしれませんね。
十分お気をつけください。
そして、山頂(大天狗)。
小天狗からの眺めも雄大でしたが、山頂からはさらに大パノラマを楽しむことができました。
嵩山では主に中腹に点在している、嵩山三十三観音巡りも楽しむことができます。
18世紀初頭に嵩山合戦の犠牲者を供養するために建立された観音像だそうです。
私たち柏屋旅館や柏屋カフェでもお世話になっている、石彫刻人の斎木三男さんが修復作業したことでも知られています。
今回は、時間がなく巡ることはできませんでしたが、結構、険しい場所に安置されていて、斎木さんも設置作業がとても大変だったとおっしゃっていました。
手軽に登れて、岩登り・大パノラマ・古城跡探訪・観音巡りなど、多彩な楽しみができる、嵩山。
四万温泉の行き帰りにぜひチャレンジして見てください。
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